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【離乳食は2歳半過ぎから!?】子供の体と脳の健康は「3歳までに何をどう食べるか」で決まる「西原式育児」から学ぶ離乳食と腸の発達。-腸活その4-

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子育て

こんにちは。

前回に引き続き、腸活ラストは「離乳食」についてです。

息子も4ヶ月になり、そろそろ離乳食の進め方を勉強しておこうかな〜〜と思い色々と調べていたんですが(これがそもそも腸に興味を持つきっかけでした)、

↑こちらの山田奈美さん著「つよい体をつくる離乳食と子どもごはん

が私にはしっくりくる内容だったんですね。

本のポイントを簡単にまとめると………

  • 離乳食は遅く始める方がよい
  • 離乳食は一生の腸内細菌を決める
  • 離乳食にタンパク質は要らない
  • 離乳食をわざわざ作らない
  • 砂糖は使わない
  • 小麦粉酸化した油牛乳に気をつける
  • 良質な塩は大切
  • 善玉菌を増やすごはんを意識する

といった内容です。

腸内環境やリーキーガットの点から見ても、大人にとっても大切な食生活のポイントかな、と思いますが一番気になったのが

離乳食は遅く始める方が良い

という点です。

the Kindest. com より

近年では生後5-6ヶ月から始める人が多いようですが、山田さんの回答は

「その子に聞くべし」

食べる準備とは消化機能が整っているかということであり、「食べ物に興味を示すようになった」だけでは不十分。目安としては少なくとも「前歯が生え始めていること」「よだれがしっかり出ていること」この2つが重要なポイント。

それ以前の早すぎる離乳食は便秘や下痢、誤飲やアレルギーなどのトラブルを起こす一因となってしまいます。

つよい体をつくる離乳食と子どもごはん

………ということで、離乳食は遅く始めようかなと思い始めたのと、豆類を含むタンパク質(納豆や豆腐)も赤ちゃんにとっては良くないということを知り、もう少し詳しく勉強したい、ということで山田さんの著書の参考文献として挙げられていた「西原式育児」について調べてみることに。(山田さんの著書の中には美味しそ〜うなお野菜離乳食、おやつなどが沢山掲載されており、とても参考になりました。敢えて「離乳食」は作らずに、味付けを変えた大人と同じものを食べるという点もいいなと思いました)

ちなみに、4-5ヶ月の早期離乳食を推進したアメリカのスポック博士も、後に「間違いであった」と自身の論説を否定しています。

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赤ちゃんの腸にとって「タンパク質」は毒になる

腸内細菌が3歳までに決まってしまうこと腸内環境が脳にも影響すること【腸脳相関】特定のタンパク質が腸に穴を開ける症状【リーキーガット】については『腸活シリーズ』に述べた通りです。きになる方はそちらからチェックしてみてください♩

そういえば、「脳も3歳までに成長する!」と言われていますよね。腸内環境を健全に育むことは脳にもよいということは間違いなさそうです🧠🌟

↓さて「西原式育児」について(とりわけ今回は離乳食についてですが)、参考にした西原博士の著書はこちら。

西原式育児の主なポイントは

  • 2歳半までは母乳(ミルク)中心(離乳食はそれ以降)
  • 口呼吸をさせない(おしゃぶり推奨)
  • 仰向け寝をさせる(顔や歯並びの歪み防止)
  • 骨を休める(ハイハイ期や立っち期に歩かせたりしない、睡眠時間を十分に取る)
  • 体を冷やさない(服装に注意。37度以下の冷えたミルク、飲料、離乳食を与えない)

今回は【腸の発達】に基づいた離乳食の在り方についてみていきたいと思います。

「赤ちゃんに蜂蜜はNG」ということは周知されていますよね。では、なぜ蜂蜜が良くないのでしょうか。その答えは

ボツリヌス菌の芽胞(巨大な分子、タンパク質)が赤ちゃんの未熟な腸を通り抜けてしまうから。ボツリヌス菌が体中に繁殖することになってしまうのです。

赤ちゃんの腸はいわば「網目の粗いザル」になっており、未発達な状態。

赤ちゃんの腸を通り抜けたタンパク質は体内に直接入ってきます。すると「異物」として認識され、異物を攻撃するシステムが働きます。これにより後々アレルギーや炎症など様々なトラブルを引き起こす原因となっていくことになるんですね。

このように、早期離乳食はこれから体の免疫機能を強くしていこうとしている赤ちゃんの免疫システムを混乱させてしまい、「」として働いてしまう場合もあるということなんですね。

腸壁に穴を開ける(炎症を起こす)「リーキーガッド症候群」

前回の内容と重複しますが、再度おさらいしたいと思います。

世界的テニスプレイヤーのジョコビッチ選手が「グルテン不耐症」であることは有名ですが、なぜ小麦に含まれるグルテンが体によくないのでしょうか。

そのメカニズムがリーキー(leaky:漏れる)ガット(gut:腸)症候群です。

特定のタンパク質の摂取により腸壁に穴があいてしまうことで、本来体内には取り込まないはずの細菌毒素などの有害物質まで体内に取り込んでしまうことになり、さまざまな不調(下痢、便秘、疲労感、肌荒れ、様々な慢性疾患)を引き起こしてしまうというものです。

リーキーガッドを起こすタンパク質としてあげられているのが、

  • 小麦粉(グルテン)
  • 乳製品(カゼイン)
  • 玄米(フィチン酸・アブシジン酸)
  • 動物性タンパク質

などです。※()内がタンパク質。これらの食品は脳にまで影響を及ぼすことも知られています(腸活その2参照)。うつ病、発達障害、認知障害…..etc

このように、【リーキガット】という視点から見ても、大人であってもある種「」のように働く食べ物(しかも身近な食品)を腸が未発達でそもそも穴だらけのような赤ちゃん、子供が食べるとどうなるのか……?ということなんですね。

早期離乳食が免疫システムの混乱を招くのはリーキーガットと同じ仕組みといえますし、子供に多くみられるアレルギー症候群や発達障害の他に「イヤイヤ期」も食と大きく関わっていると考えられます。

哺乳類としては2歳半までは「授乳期」

ではいつから離乳食をスタートさせるのが望ましいのでしょうか。

西原博士が提唱するのが「2歳半以降」です。2歳半までは母乳またはミルクのみで問題ないとしています。

(驚愕!母子手帳に書かれているスケジュールの2年遅れ…..!???と思いますよね笑)

先述の通り赤ちゃんの腸はなんでもフリーパスで通してしまう「網の目の粗いザル」のようなものであり、腸以外の臓器も15歳までは発達段階にあります。幼児期までに急激な発達を遂げ、その後は緩やかに大人へと近づいていきます。

city.tsuruga.Ig.jp

ですから赤ちゃん、子供は大人のミニ版ではなく、特に食事には気を使ってあげる必要が大いにあるんですね。(上の図を見ただけでも早くても一歳半かな?と考えてしまいます。)

そして、本来哺乳動物である私たち「ヒト」の授乳期は2歳半ごろまで。免疫システムや腸の消化吸収態勢がおおよそ完成する時期でもあり、この頃に乳歯が生え揃うからです。前歯と奥歯はの関係。2つが噛み合わさってこそはじめて食べ物を「咀嚼」することができます。「ごっくん期」「もぐもぐ期」などといいますが、それでは赤ちゃんが「丸呑み」を覚えてしまい、万病の元である「口呼吸」の原因になります。口の中できちんと咀嚼されたものが機能の整った臓器に入り、消化吸収される、この一連の流れができてはじめて赤ちゃんは離乳できるようになるんですね。

japan.com

江戸時代の頃は「およそ2歳半になるまでは乳を多く飲ませよ。2歳半を過ぎる頃から食を増やし、乳を減らしていけばよい」と言われていたそうです。母乳が出ない場合は牛の乳ではなく山羊の乳が母乳成分に近いことから山羊の乳や重湯をあげていたとか。母乳にもカゼインタンパクが含まれますが、牛乳のカゼインとはまた違うようです。

また、離乳後すぐに大人と同じようなものが食べられるようになるわけではなく、生魚など中には中学生頃まで注意してあげたほうが良いものもあります。あくまでも乳歯は「乳を飲むための歯」。2歳半以降にまずは少量のお粥からゆっくりと進め、3歳ごろから少しずつ進めていくと良い、と西原博士は勧めています。(一歳半ごろから始める場合の手順も説明されています。西原氏のHP参照

※西原博士は口呼吸がもたらす健康害についても指摘しており、また別の機会に紹介します(今回は『腸』に焦点を当てた内容になっています。)

まとめ「三つ子の魂百まで」

これまでの腸活シリーズを総括し、離乳食についてまとめてみると……

赤ちゃんの腸は未発達であり、タンパク質が腸壁を通り抜けて体内に入り込んでしまう。故に早過ぎる離乳食は様々な疾病のもと(炎症や脳の機能障害)になりうる。更に、早期離乳食は様々なトラブルを引き起こす「口呼吸」になる可能性がある。

そして2歳半を目安に「食べる準備」が整う。それは腸はじめ臓器の発達や免疫システムが整い、乳歯が生え揃うからである。よって2歳半以降に徐々に離乳食を始めるのが望ましい。

また、体の免疫の7割を担う腸の腸内細菌という点から見ても、赤ちゃんの腸内環境は未完成であり、3歳までに一生の腸内細菌の種類が決定する。悪玉菌が増えると様々な不調を引き起こす。母乳またはミルク中心でビフィズス菌の豊富な環境をつくり、多様なふれあいを通して種類を増やしていくことが大切。

まさに、三つ子の魂百まで!なんですね。

ちなみに、九州大学のあるグループ(赤ちゃんの腸内フローラと健康の関連性を研究)が赤ちゃんの腸内環境の観察を行った結果、アレルギーを発症した赤ちゃんは離乳前は善玉菌が少なく、離乳後は悪玉菌が多くなっていることが分かっており(特に肉食はバクテリア菌を増やす)、このことからも母親の腸内環境や食べるもの、早期離乳食には気をつけた方が良いことが伺えます。(参考URLはこちら

takimori.com

この他にも、早期離乳食、口呼吸は歯並びにも影響し、連鎖的に子供の健康を害する可能性があることが示唆されています。アボリジニーの子達も3歳まで母乳中心だそうで原住民族の方々は皆綺麗な歯並びをしていたそうです(アフリカ人は4,5歳まで、日本は極端に離乳の早い国でもあります)。それが開拓者、侵略者たちの手が入り、近代的な生活(精製された小麦や砂糖などの食生活)をするようになった結果、矯正する必要のある子供たちが増えていったということです。

ゆる〜く西原式離乳食を実践していきたいと思います。

ということで……

調べれば調べるほどに「離乳食は遅い方が良い」という結論に至り、5ヶ月くらいからはじめるか〜(それが当たり前と思っていた)と思っていた離乳食を延期することにしました。(※腰座りの前に椅子に座らせるのも、発達面では問題があるようで、そうであるならやっぱり離乳食はせめて腰が座ってからのほうがよいのでは?とも思いました)

今の所は2歳半まで母乳(またはミルク)で行こう!という気になっていますが、まずは一歳半まで様子を見たいなと思っています。

離乳食を作らなくて良い、っていいことづくしだと思います(笑)もちろん早く始めることがものすごく問題かと言われるとそんなことはないかな、と思ったりもしますが(肉を始めタンパク質は控えたほうがいいと思います)、何か子供にトラブルがあった時に真っ先に変えた方が良いのが食であることは間違いないと感じています。

腸の科学はまだまだ明らかになっていないことも多く、これまでの「常識」を疑ってみることは大切なことだと思います。

よく赤ちゃんのうんちから「そのまま」の状態で食べ物が出てくる、なんて聞きますが明らかに消化機能が整っていない証拠ですよね。そういった症状があれば一旦離乳食は中断して、ミルク等で様子を見てあげることがいいのかなと思います。

2歳半まで母乳(ミルク)だけ!というのは中々周囲の理解を得ることが難しい場合もあるかと思います。今の所私の親には「一歳以降に始めることにした〜」とだけ言っています。超脳相関の話から入って軽めに説明したところ「親が納得してるんならいいと思うよ〜」とのこと。予防接種を打っていない話はしていませんが…..(笑)お子さんのいる友人や弟夫婦(息子と10日違いの娘ちゃんがいる)と会うときなんてどうしよう、と考えたりもしましたが、聞かれたら「遅く始めることにしたんだ~」と軽くいえばいいし、ワクチン同様「何を選択するか」という話なだけだな、と思い変に考え込むのはやめにしました。

もちろん色々シェアできるコミュニティをオンラインでもいいから見つけておくのも大切だなと感じています。

そして頑なになるのではなく、ゆる〜くやっていきたいなと思います。

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本日もお読みいただき、ありがとうございました🦊

また色々とシェアさせていただきたいと思います🍀

それではまた。

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