こんにちは。
先日はじめて甘酒を作りました。お粥と米麹を混ぜて炊飯器で(蓋を開けてタオルを被せた状態で)8時間保温するだけで滋養たっぷり、乳酸菌ドリンクができるとは……!目から鱗でした🐟皆さんも夏バテ予防にぜひ🥛🍀
さて本日は主にこちらの本から学んだことをシェアいたします。
赤ちゃんの発達と子育て環境
一昔前、『歩行器』が爆発的ブームになったそうです。歩くようになるのが早いとかなんとか。
まだ腰の座っていない赤ちゃんを座らせる椅子もあります。
さらにどんどん進む離乳。
3歳過ぎまで一般的だった母乳中心の育児はあれよあれよと5ヶ月から早々に離乳がはじまり、1歳で断乳が普通に。
しかし、そのような赤ちゃんの成長を無視した『早すぎる』無理矢理なステップアップは、健やかな成長を阻害しかねないことが分かってきています。
たしかに親にとっては子育てを楽にする道具かもしれませんが、本末転倒なものになっている可能性もあるんですね。
原始反射が残る
その理由は
原始反射が統合されないままになるから
まず、赤ちゃんが生まれながらに持つ原始反射の種類をみていきましょう。
私はモロー反射くらいしか知りませんでした。
これらの原始反射は徐々に消えていきます。
息子も3ヶ月ごろまでモローが続きました。
しかし、原始反射はある月齢に成長したから消えるのではないんですね。
『統合』しきったから、なくなるのです。
例えるなら【モロー反射100回券】という券を使い切った、という感じです。
ですから、無理矢理に反射を止めると使われないまま、つまり原始反射が残ったまま成長していくことになるんですね。
ちょっと待って!統合って何??まさか並木さん??と思った方、ここでの『統合』はちょっと意味合いが違います笑(でも本質は同じかも)
原始反射の統合
原始反射が『統合』されるとどうなるか、
ずばり、五感になっていきます。
無意識下における反射から意識的に動けるようになっていくんですね。
では原始反射が残ったままだとどうなるの?
という疑問が湧きますよね、
それが以下に挙げる行動、症状に繋がっていきます。
- バランス感覚不足
- 言語理解力不足
- 落ち着きがない、多動……
などなど、いはゆる『発達障害』といわれている症状でもあります。(”障害”ではないですけどね!)
大人でもスキップの苦手な人、口寂しくて咥えタバコなどしてしまう人、球技が苦手な人….など原始反射が残ったままになっている人は沢山います。(私も思い当たる節が)
ただし、それも個性と捉えることができ、
原始反射が残ること、イコール悪いことではありません。
ただ、もし上記に挙げたようなことに悩むことがあれば『もしかして原始反射の統合がまだ完了してないのかな?』と思ってみることもできますよね。
対処法
対処法としては
●統合ワーク(ボール遊びやブロック遊びなどの運動を通して原始反射を消失させる)
が有効です。
詳しくは上野さんのご著書をよんでみてくださいね。他にも統合メソッドをシェアしてる方々がいますので気になりる方はチェックしてみてください。
乳首を吸う、吸啜反応の大切さ
上野さんのご著書にはありませんが、
西原式育児開発者の西原博士は【吸啜運動】の重要性も説いています。
よく西原式離乳食(早くても1歳半から)に対して
噛む力が育たないのでは?
という疑問を持つ方がいるそうですが、
吸啜運動の延長上に咀嚼運動があります。実際に哺乳瓶の乳首を吸ってみればわかりますが、かなり顎の筋肉を使うことが分かります。
また、胎内記憶研究で有名な池川明先生が仰っていたのは、赤ちゃんごおっぱいを飲む時は【乳輪を噛む】のだそうです。
哺乳瓶の乳首を吸うのとでは、おっぱいを噛む運動の方が顎にかかる圧力も5倍と、使われる筋肉も、運動量も異なることが伺えます。
即ち、おっぱいを飲むことが咀嚼力に繋がるともいえますよね。
赤ちゃんと成人のつくりは違う
赤ちゃんのように息継ぎなしでおっぱいやミルクを飲むのは大人にとって、至難の業なんです。それはなぜかと言うと、大人は鼻と喉が分かれているのに対し、赤ちゃんは鼻と喉が立体交差しているから。そもそもつくり自体違うんですね。
以上から、早すぎる離乳食はむしろ、丸呑みや誤嚥、よく噛まない子に育つ可能性もあり、口呼吸やアレルギーに繋がることもわかっています。
(早すぎる離乳食について、詳しくはコチラの記事をご参照ください)
私は西原博士の提言していることはつまり、【吸啜反射を統合しきらない】ことの弊害でもあるのかなと思います。ですから、できればおっぱいを何回も吸わせてあöげる、というのは大切なことだと思います。『ただ吸啜運動したいだけ』の時ってありますよね。
お座りの正しい時期は10ヶ月ごろ!
母子手帳にはお座りは7ヶ月ごろからと書かれていますが、本来の成長段階からはズレてしまっているようです。
本来は
寝返り→ずり這い→ハイハイ→お座り→つかまり立ち→立っち
の流れ。
確かに自発的にお座りをするためにはこの流れでないとできませんよね。
お座り用の椅子に座らせれば親もラク……かもしれませんが、
ずり這いやハイハイの時期を経て、十分な筋力を養ってからはじめて自力で座ることができるようになるんですね。
無理なお座わりの練習は、姿勢の悪さや筋力不足に繋がります。大人でも【腰座り】できていない人がいるんだそう。逆にその後の発達がなかなか進まない場合もあります(ハイハイしないなど)。
そもそも練習など必要なく、ずり這いもハイハイも単なる通過段階としか捉えられていない部分がありますが、それぞれ必要なステップであり、実は今も研究がなされています。
ですから、ゆっくり過ぎるくらい、各ステップをさせてあげればいいんですね。
ハイハイを沢山させよう
現代住宅ではスペースの確保が難しいという難点もありますが、床面積をなるべく広げてあげて存分にずり這いなりハイハイを沢山させてあげたいですね。
ハイハイを沢山させた子は強く育つ、ともいいますから!
発達はゆっくりで大丈夫なんですね。
もちろん順番通りに行かない場合もあるでしょうし、赤ちゃんの個人差もあるわけなんですが、
シャフリングベビー、とか発達障害なんていう言葉が聞かれるようになった背景には何があるのかを考えてみるのは大切なことですよね。
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ということで、
私自身、ゆっくりのんびり見守りたいと思います。沢山遊ばせてあげたいですね。
本日もお読みいただきありがとうございました☺️
それではまた!
【追記】
マタニティクラスで戴いた発達の資料にも、9ヶ月ごろに座り始めるとの記載がありました。日本では6ヶ月〜なんて書いてあったりしますよね。でも寝返りを打ち始めた頃に1人座りできる訳が…..!もちろん発達のペースは個人差がかなり有りますので、無理な練習をせず自然に座るのを待つべし、ですね!
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