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可愛くてお洒落な「北陸雑貨」に出会ってみませんか?−日本伝統工芸を知る−【石川県編】

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暮らしとニッポン伝統文化

こんにちは。お家にいる時間も増え、それとともに食器をはじめとする身の回りの雑貨と触れ合う機会が増えたのではないでしょうか?

雑貨といえば、「北欧雑貨」は日本でも大人気ですよね。マリメッコをはじめとする北欧雑貨、私も大好きですが、日本にも沢山の伝統工芸品を継承した、おしゃれで可愛らしい雑貨が沢山あります。私自身も日本伝統文化を知り、触れてみたい、そしてみなさんと共有したいという気持ちから、今回は石川、富山、福井を中心とした北陸の雑貨、「北陸雑貨」に注目し、美しく、可愛い作品をまとめてみました。第一弾は石川県編です!

どうぞお楽しみください!

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石川県編

石川県は南北に伸びる4つのエリアに分けることができ、北から順に「能登」「金沢」「白山」「加賀」があります。石川県は江戸時代に花開いた「加賀百万石文化」が今なお息づく文化県であり、数多くの貴重な文化財が残されているほか、優れた伝統工芸や伝統文化を脈々と受けついでいます。
脈々と受け継がれてきた伝統文化の技は36種にも登ります(参考サイトはこちら)。

中でも今回は独自にその伝統を花開かせ、現代芸術まで昇華させている「九谷焼」「山中漆器」「輪島塗」「加賀毛針」「加賀ゆびぬき」「加賀水引」についてご紹介させていただきたいと思います!

九谷焼

九谷焼は石川県南部の金沢市、小松市、加賀市、能美市で生産されています。江戸時代初期、1655年ごろまで遡り、1700年初頭に窯が閉じられてしまったものの(古九谷と呼ぶ)、その80年後、再び再開されたという歴史を持ちます。 九谷焼の特徴は、「呉須(ごす)」とよばれる黒色で骨描きしたのち、「五彩」とよばれる、赤・黄・緑・紫・紺青の5色での絵の具を厚く盛り上げて塗る彩法です。絵柄は山水、花鳥、など絵画的で大胆な上絵付けがなされており、現代では「モダン九谷」と呼ばれる進化形九谷焼が新進気鋭の作家さんたちによって生み出されています。沢山ある作品の中の一部をご紹介します。

ハレクタニ

伝統的な九谷焼の技術と現代的なデザインを取り入れた可愛らしい雰囲気が特徴のブランドです。ネコ、サカナ、トリをモチーフにした器が代表作です。どのシリーズも全部揃えたくなるほどとっても可愛らしいです。

眺めているだけで気分が安らぎますね。伝統的な色味も残しつつ、パステルカラーを取り入れることで柔らかさが出ています。「北欧」を思わせるモチーフですね。可愛すぎます…!

サカナとネコちゃん。いい組み合わせですね〜笑。キュートすぎます!可愛いだけではなく、伝統を感じさせてくれる繊細さも感じます。オレンジと黄色の絶妙な色合いがどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。盛り付けて隠してしまうにはもったないですが食卓にぴったりの温かみがあります。食べた後もずっと眺めていたくなりますね!

amabro

「amabro」は九谷焼に限らずオリジナルのインテリア雑貨を販売しているブランドです。こちらではなんと!ムーミンとコラボした九谷焼の豆皿が販売されているのです!

まさに九谷らしいタッチで描かれたムーミンの仲間たち!「日本伝統工芸×ムーミン」という夢のコラボレーションに心が躍ります。ミーが描かれた一枚は彼女を表す色である「赤」のコントラストだけで描かれており、伝統の技を感じる美しい作品ですね!

裏には可愛らしいロゴがちゃんと入っています。

九谷焼×ジャーキーキャップ

九谷焼をもっと身近に感じられるようにと創られたのが「ジャーキーキャップ」です。陶器×ガラスという異なる素材感の新鮮な組み合わせにも感嘆しますが、そこに伝統ある九谷焼が加わるとは…全部揃えたくなってしまいますね(笑)3年ほど前に金沢を訪れた際にこちらの商品を目にした時の胸の高鳴りは今でも覚えています!あの頃は旅費と食費代で精一杯で買うのを断念しましたが、いつか揃えたいです!何をいれれば迷いますね、でもそんな時間も愛おしい。

山中漆器

山中漆器の歴史は安土桃山時代(16世紀)まで遡り、その技術は加賀市にある山中温泉に定着し、江戸時代中期にはお土産用の遊び道具を作るなどして発展してきました。19世紀の前半には塗りの技術や蒔絵の技術が入り、現在の山中高蒔絵の基礎が築かれました。 ろくろを使って細い筋をつけ、漆をしみ込ませ、木目を目立たせたものや、豪華な蒔絵を施した茶道具が特徴です。現代では技術を伝承する作家さんによってモダンにアレンジされた山中漆器を楽しむことができます。

畑漆器店

畑漆器店は、職人 畑 卯之松により1930年に始まりました。その後、2代目と共に漆器全般を扱う畑漆器店を創業しました。石川県加賀市に伝わる山中漆器は450年もの間培われた木工轆轤(ろくろ)挽きの技術を基に製造されています。
畑漆器店では現在も、この技法を用いて「col.」と「卯之松堂」のふたつのブランドを展開しています。畑漆器店の器が日々目指しているのは、「暮らしの道具」です。良質の素材、美しく機能的なデザイン、そして扱いやすく丈夫であること、シンプルながらも大切な事を問い続けてこれからも商品づくりに励んでいきたいと考えています。

畑漆器店HPより

これが、漆器!?と思うほど鮮やかで軽快な色使いが施されていますね。写真は「BORDER」シリーズです。色を揃えてオリジナルの組み合わせにしてもいいですね!

深いブルーと滑らかな白のコントラストが美しいです。写真のようにドライフルーツやナッツを保存してもいいですし、お弁当箱にしてもいいですよね!毎日の食事が華やぎます。器を意識して優しい味付けになりそうです(笑)

こちらは「SOJI」シリーズの作品。アクセサリーや裁縫道具など何を入れようかとワクワクしてしまいますね!美しい木目が全てを優しく包んでくれます。宝物をしまっておくのにぴったりな気品が漂います。

こちらは「TRICO」シリーズ。丸みを持った形が特徴的です。さらに木目が年輪のように広がり、木の持つぬくもりと優しさを最大限に引き出しています。緑やオレンジは美しい発色ではっきりとした色味なのに木目を際立たせている点に職人技を感じます。こちらも中に何を入れるか考えるだけで眠れなくなってしまいそう(笑)

そして、なんと畑漆器店さんはマリメッコとのコラボレーションも果たしていたのです!!!2017年に限定販売されたものだそうで、残念ながら現在はなかなか手に入らないようですが、、、涙が出るほど可愛いですよね。九谷焼×ムーミン然、意図せず調査し始めた「北陸雑貨」ですが既に「北欧雑貨」と共通するデザイン性と美しさが見出されていたのですね!他のコラボアイテムも素敵なものばかりでしたので、興味のある方は是非「Marimekko pop up shop “We Love Japan-The Isetan edition”」を検索してみてください(2017年6月に開催済です)!またコラボして欲しいなあ〜

九谷焼×山中漆器の豪華コラボレーション

九谷焼×山中漆器の石川県伝統コラボレーション作品、陶漆キャニスター(茶壺)です!九谷焼の伝統的な吉田屋風葵模様と柔らかな木目調がやさしく調和しています。美しい…。この「九谷焼×山中漆器」キャニスターは新型コロナウイルスの影響により延期されてしまいましたが、東京オリンピックの公式グッズとして販売されるそうです!公式サイトではページがなくなってしまっていたので(20年4月現在)、調整中のようです。

金沢桐工芸

金沢桐工芸は、雪国ならではの良質な桐材、山中漆器とおなじ技術であるろくろ木地師の技、そして加賀蒔絵の伝統が基礎となっています。暖房として用いられていた桐火鉢より発祥しています。また、1988年には石川県指定伝統工芸品に認定されています。

起源は定かでないが、室町期とも江戸文化年間のころからとも言われている。 明治20年代に加賀蒔絵の巨匠大垣昌訓が桐火鉢に蒔絵加飾の技法を創案したことにより、木目の美しさに華麗さを加えて全国に販路を広めた。 戦中・戦後、一時生産が停滞したが、社会の安定とともに順調に回復し、昭和33年ごろにピークを迎えた。 しかし、エネルギー革命により、石油・電気の暖房器具が普及し、致命的な打撃を受けたが、花器、喫煙具等に転換した。
全国唯一の蒔絵加飾の桐工芸品として、耐湿、耐火性にすぐれている性質を生かした製品が生産されている。

http://www.icnet.or.jp/dentou/prefecture/03.htmlより

こちらはトレーとして利用した作品です。「岩本清商店」より販売されています(ちょこっトレー)。耐湿性、耐熱性に優れていることから、トレーの素材としてぴったりです!まさに暮らしと伝統工芸が出会った作品です。ワンポイントで入っている蒔絵がなんとも可愛らしく上品な佇まいですね。

金沢桐工芸の最大の特徴として、一般的な桐工芸に使われる白木を使わず、表面を焼いて磨いた独特の「焼肌」をもつという点があります。これは非常に手間がかかる工程なのですが、耐火性につながる他、深みのある独特の色合いが出されていますよね。さらに木目が美しく際立ち、木の表面を滑らかにしてくれています。

ぷっくりとした立体感のある蒔絵、ダークブラウンの世界で美しく黄金に輝いています。岩本商店では「本金」を使用していますから、深みのある輝きを感じることができます。

蒔絵は、漆の上に金粉や銀粉を「蒔く」ことで絵模様を生み出す技術です。また、全面に漆を塗らずに模様の部分だけに、漆と砥の粉による錆で下地を盛り上げてから蒔絵を施しています(錆び上げ)。これによりぷっくりとした質感を生み出しています。

お茶菓子と一緒にゆっくりとした時間を楽しみたくなりますね。

輪島塗

石川県輪島市で生まれた輪島塗。知名度の高さから、皆さんも耳にしたことがある響きではないでしょうか?

輪島塗は江戸時代にその製法を確立したと言われています。生産地である輪島市は古くから日本海海運の要所であった事、けやきや漆など、漆器の素材が多く揃っていたことなどの要素から人口3万人ほどの小さな町で大きく発展してきました。輪島塗の工程はなんと、100を超える手作業から成り立ち、古くは輪島六職、現在は11の職種に分業されています。

歴史についての補足

1720年頃に大工五郎兵衛によって特長の一つ、沈金の技術が確立されました。それまでほぼ無地であった輪島塗に美しい装飾が加わりました。また、蒔絵は1820年頃会津より安吉が輪島に移住してきたことにより発展を見せ、より豪華な装飾が加わることになります。

https://www.wargo.jp/user_data/wajima-nuri.php

そんな伝統と技術から生み出された輪島塗を、素敵なアクセサリーと結びつけた作品をご紹介します。「atee」というブランドです。

「atee」の作品は一点一点が輪島塗の職人によって生み出されています。

こちらは朱(あか)い漆とヴィンテージ調のゴールドとの相性が美しいリング。漆ならではの艶感と独特の深みのある朱が宝石に勝るとも劣らない美しさを生み出しています。ハマードリング特有の凹凸と台座周りの装飾がり輪島塗の長い歴史を引き立てています。このリングに合わせてどんな服装をしようか考えるだけで、ドキドキしてしまいますね!

こちらは漆黒の漆玉とハッとするようなピンクのカルセドニー(宝石)を組みあわすたピアスです。「黒×ピンク」の組み合わせって普遍の人気がある一方で上品さに欠けるイメージがありますが…なんと美しいことでしょうか!吸い込まれるような漆黒と透明感のあるピンク。ゴールドと調和していて、ずっと眺めて痛くなるような、上品な作品です。

加賀毛針

「毛針」とは、針に羽毛などを付けて虫のように見せることで、魚釣りの疑似餌として使われます。加賀の国、金沢では藩政時代から作られており、独特の技術から加賀毛針と呼ばれています。 藩政時代から変わらず、今も手仕事で加賀毛針を作り続けるのは1575年(天正三年)創業の「目細八郎兵衛商店」です。

種類豊富な目細針たち

成形がむずかしいとされる絹針の「目穴・目度」を、初代八郎兵が試行錯誤して改良し、糸の通しやすい良質な針をつくりあげました。この針が評判になり、加賀藩主から「めぼそ」という針の名を授かったことから、440年以上にわたる商店の歴史が始まりました(参考サイトはこちら)。

そんな技術を生かした人気作品がこちら、「ハリネズミ裁縫セット」です。

クッ….!可愛すぎます。ハリネズミと針山がかかっているところもキュンとしてしまいます。縦横約7センチ、高さ約5センチの小さな箱の中にコンパクトに纏まっています。ハリネズミちゃんも一つ一つ羊毛から手作りされているので、一匹ずつ表情が違うのもいいですよね!針仕事の相棒ができたようで、じゃんじゃん仕事が捗りそうです。

オリジナルの革製品に包まれた裁縫セットもお洒落です(お色味はオリーブ)。思わずどんな所にでも持ち歩きたくなってしまうような可愛さ。男性が持っても似合うデザインです。

他にも豊富な種類の縫い針セットや待ち針、糸巻きなどがいずれも変わりらしいデザインで展開されています。ぜひチェックしてみてください!お裁縫が苦手な方も趣味に変わるかもしれません(笑)形から入門するのもなんだかいいかも、と思わせてくれる作品たちでした。

加賀ゆびぬき

加賀ゆびぬきは実用品として城下町、金沢に伝わり受け継がれてきた裁縫道具です。「加賀友禅」の着物を縫ったときの残り糸や布から生み出されたのが加賀ゆびぬきの始まりです。芯には厚紙と真綿を重ねており、丈夫な構造担っています。また、表面を覆う緻密な模様と艶やかな色遣いが特徴で、一本一本、絹糸を重ねて作られています。
革や金属製品の流通により、一時は職人の数が減り伝統が途絶えかけていましたが、近年ではその美しさと伝統復興への想いから様々な模様や色合いが生み出され、クリエイティブな文化へと昇華されています。(参考サイトはこちら

まるで宝石のような輝きを持っており、指先に小さく華を添えてくれます。何個もコレクションしたくなっちゃいますね!針子の女性たちが合間を縫って静かな楽しみとして一本一本かがりながら、大切に作っていた時代を想うと愛おしい気持ちになります。

美しいだけではなく、実用性もしっかり兼ねそろえられており、糸が引っかかりになることで針の頭が滑るのを防いでくれます。

また、伝統工芸である加賀指ぬきですが、自分の手でも作ることができます。こちらはフェリシモの「日本の四季を絹糸で描く 華やか加賀ゆびぬきの会」です。オリジナルの作品を作り上げることでより一層針仕事が楽しくなると共に、伝統工芸をより深く知ることができます。

金沢市ではゆびぬき教室体験もできるようですので、発祥の地でその伝統に触れるという素晴らしい体験に触れてみるのもいいですね(ご興味のある方は毬屋のサイトをチチェックしてみてください)

加賀水引

水引とは、和紙のこよりに水のりをたっぷりつけて引っ張り、乾かした紐のことを言い、この工程が名前の由来とされています。西洋においてはリボン結びのような引っ張ればすぐに開封できるような飾りになっているのに対し、日本の水引は引っ張るほどにきつく結ばれる仕組みになっていることから、飾りとしての意味合いが全く異なります。日本の水引は贈り手が「相手とのご縁をしっかり結びたい」という想いを表しているのだそうです。 明治時代までは、折り目がきちんと整った平面的な水引が主流でしたが、大正4(1915)年に金沢の津田左右吉が、立体的な「加賀水引」を考案。2代目の津田梅が全国的に広め、現在知られる美しく優雅な「加賀水引」となりました。 ふっくらとした立体的をもつ「加賀水引」は、「包む」「結ぶ」「書く」の3つが基本。贈るところまでをトータールにコーディネートし、そこに込められた美しい心こそが、「加賀水引」が大切にしている伝統工芸なのだそうです。決して豪華な飾りとしての水引が伝統というわけではないのですね。(参考サイト

以下に紹介させていただくのは加賀水引をアクセサリーを始めモダンに進化させた作品が特徴的な老舗水引専門店「加賀水引 津田」です。

約100種類の水引の中から好きな色を選んで水引アクセサリーを作る体験もできるそうなので、金沢を訪れる際はぜひチェックしてみてくださいね!

こちらは「加賀水引 津田」が展開している「knot」というブランドのピアスです。水引細工により創られた花形が華やかでとても上品です。

津田水引折型の水引アクセサリーシリーズknot(ノット)。

日本の伝統的なラッピングである水引折型。相手を大切に想う気持ちを言葉ではなく結び「knot」で表現する日本の奥ゆかしいコミュニケーション文化です。水引結びは、厄除の願いや、人と人との結びつきを福に導きます。knotはその水引結びで制作された水引アクセサリーシリーズです。

「加賀水引 津田」HPより

こちらの水引ヘアゴムも可愛いです。普段はお祝い事にしか使う機会のなかった水引を、毎日の生活に織り交ぜることで晴れやかな気分にさせてくれます。和服はもちろんのこと、普段着にも上品に彩りを添えてくれそうです。

こんな素敵なポチ袋を頂いたら嬉しくなっちゃいますよね!飾っておきたくなるような可憐さがあります。水引のネオンがかった緑が斬新で、白地を引き立たせてくれています。

終わりに

いかがだったでしょうか?加賀百万石文化とも呼ばれる華やかな伝統技術が現代まで護り受け継がれてきた訳ですが、いずれの技術にも職人とその方々を支える周りの人々の努力と心が篭っていました。少し敷居の高かった伝統工芸がより、日常の暮らしに近づき、そっと彩りを添えてくれるものに昇華されています。

コロナが終息して、日本に帰ったら石川県に遊びに行って直に伝統とそれを護る人々に出会ってみたいなと思いました!

人から人、手から手へと受けつがれた伝統工芸。次回【富山県編】もお楽しみに。

それではまた!

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